病と家族愛(1)
<黒真珠/スケリッジ>
ゴールデン・スタージョン裏のテラスで、ニダスという老人から声を掛けられます。
老人と言うには若過ぎる? 見た目、ゲラルトと変わんない(笑)
待ち合わせ場所は、なんとスケリッジのエルドベルグ灯台近く!?
クエストアイテムの黒真珠が採れた途端に、浜で待っているニダスがドラウナーに襲われ始めます。
早く戻らないと、死んじゃう。
忙しなく一仕事終えると・・・
はぁ~!? お金忘れたーっ!?
・・・嘘っぽい。。
ノヴィグラドに戻ってニダスに会うと、ちゃーんとお金を払ってくれます。
なんだ、ちゃんとしたお爺ちゃんだったんだ。
よくよくお話を伺うと、どうも奥様は認知症みたい。
そしてニダス爺ちゃんは、奥様の事を深く愛していらっしゃるようです。
報酬は激安だったけど、ケチを付けるの止めとこうっと。
終わり、そして始まり
この4ショットっていうのも、なかなかにレアな。。
ゲラルトにおんぶされて、じゃれ合う二人。
「霧の島」での再会シーンの次に大好きなムービーです。
心情的には「シリ・ウィッチャーエンド」であって欲しいのですが、感動的なエンディングは、やっぱり「シリ・女帝エンド」でしょうか。
人狼にまつわる話
半人半獣であるが故に、勧善懲悪で終わらないお話が多いです。
<野獣の心/ヴェレン>
人狼である、ニーレンという狩人からの、奥さん捜索の依頼に対応するクエストです。
ニーレンを愛する義姉の計略により、ニーレン自身が奥さんを殺してしまっていた、という悲しい事実が判明します。
怒り狂ったニーレンから義姉を救うか、人狼が復讐するのを許すか、選択を迫られます。
いずれにしても後味の悪い結末となります。
<リトル・レッド/ノヴィグラド>
ヤントラ集落の特定の村人に報復しようとする盗賊団に対応するクエストです。
盗賊団の言い分は、裏切り者のベルトラムという村人を引き渡せば、他の村人は傷付けないというものです。
ベルトラムを守ろうとすると、盗賊団との戦闘になります。
首領の女性は実は人狼で、退治すると持っている日記を読むことが出来ます。
リリーと云う名のこの人狼の女性に宛てた、お母さんからの悲しく切ない手紙です。。。
<ジゼル・デュレの日記(ブレシュールの森の洞窟)/トゥサン>
ダン・タインの北東に、「怪物に支配された地域」の洞窟があります。
「すわっ、怪物退治だっ」といそいそと赴き、狼の群れと人狼を倒したら、洞窟最奥部の宝箱に鹵獲品に混じって日記が・・・。
人として平穏に暮らしていた人狼夫婦。旦那さんの方が先に亡くなったみたい。
すると、わたしが殺してしまったのは奥さんの方か。。訳あって人里から逃れて来ていた、罪もない人狼を殺しちゃったヨォ~
こんなの読ませるんだったら、いきなり戦闘させずに、会話の選択肢だしてよ~
戦争の「小さな被害者たち」(2)
この物語では、戦争孤児たちが数多く登場します。みんなたくましく、この荒れた地で何とか生き延びようとしています。
戦争の被害は多岐に亘り、いつも社会的弱者にしわ寄せが及びます。
<はげ山のふもとの村>
人々は貧しく、自分たちが生きていくだけで精一杯の状況です。
村人たちの言い分を聞いて、「羅生門」を連想してしまいました。
「生きるために仕方無く行う悪行」
簡単に、一言で片付けてしまえるほど、奥行きの浅い話ではありませんよね。。
<オナートンの怪物/猫と狼が遊ぶ場所…>
村人を虐殺した猫流派のウィッチャーを成敗するサブクエです。
成敗後に、ただ一人生き残った少女とのやり取りが、少しばかり心を和ませてくれます。
少女の叔母は、本当にちゃんとこの子の面倒を見てくれるのでしょうか。
とっても不安。。。
<空っぽの小屋>
お婆さんのニワトリを奪っていたのは、戦災孤児となった子供たちでした。
お婆さんのお怒りもご尤も。
でも、子供たちが生きていく為には、今はこれしか考えつかないのです。
このままだと、将来は盗賊団にでもなってしまいそうです。
本当に子供たちの面倒を見てくれるのだとしたら、信じられないほど人の好いお婆さんです。
白黒つけられないWitcher3の世界
<森の中心にて>
クエスト完了後の"やるせなさ"では、「野獣の心」と双璧をなすサブクエだと思います。
レーシェンは森の守り神のような存在なので、レーシェンの怒りを鎮める儀式で解決しようとする老人ハラルドに従うか、
レーシェンは怪物だから退治するべきという若者スヴェンの一派に付くか、選択を迫られます。
何れのパターンを選択しても、スヴェンの一派は老人たちを殺してしまいます。
(選択次第で、ハラルドだけは守れますがスヴェンの一派と闘う羽目になったり、既にハラルドが殺されていたり・・)
そしてスヴェンは、力で村を統制しようする雰囲気をプンプン匂わせます。
この村の今後に、一抹の不安を抱かずにはいられない感じです。
スヴェン、あんたが怪物だよ・・・
<オナートンの怪物/猫と狼が遊ぶ場所…>
村人を虐殺した猫流派のウィッチャー・ゲータンを成敗するサブクエです。
話を聞けば、村人たち(特に村長)も悪い事が判明します。
しかしながら、激高したゲータンは、共謀した村人一派以外の、何の罪もない他の村人達も皆殺しにしたのです。
さすがに見逃す訳にはいかないかと・・・
<ニシング>
10年間共に暮らした恋人を捨てた酷い男・ロサール、
それを恨んでロサールの息子チャルヴに「ニシング」の呪いを掛けて殺そうとする元カノ・ジョナ。
殺そうとするんだったら、ロサールを的にすればいいのに。。
選択肢は2通りです。
1.「ニシング」の呪いを解く代わりに、ロサールは家族と縁を切りジョナの元へ戻る
→何の罪もないロサールの奥さんと息子チャルヴが不幸過ぎます。。
2.「ニシング」に書かれた名前を書き換えて、呪いをはね返す
→ジョナが死ぬ事になります
「1.」って、どう考えても誰も幸せにならないんじゃ・・・。
気持ちの離れてしまった男に戻ってきてもらっても、ちっとも幸せじゃないでしょーに、ジョナさん。
でも、ジョナを殺す手助けをするのも、どーなの?
そもそもトラブルの発端を作ったロサールと、罪もない子供を殺そうとするクソ女・ジョナは、何らかの罰を受けて当然だと思うけど。。
何ともスッキリしない(スッキリする解決案を用意してくれてない)サブクエです。
ゲラルトから学んだこと(1)
<トゥサンの怪物>
ダークな世界観のWitcher3ですが、トゥサンだけは違うゲームのように明るく華やかな色使いの街並みが続きます。
そして、ゲラルトさんも子供たちに明るい未来への希望の持てるお話をします。
「美徳を持つ人が必ず悪に勝つわけじゃない。それでも善き人でいるんだ。」
「気高い人の周りにはいい仲間が集まり、頼れる友人が出来るんだ。
悪人が頼れるのは他の悪人しかいない。君が仲間にしたいのはどっちだ?」
さすが大人なナイスミドル。子供たちの素朴だけど鋭い疑問に、見事な答えを返しています。
<家庭の事情>
それぞれの立場の言い分を聞く。
ニュートラルなポジションから、バイアスのかかっていないフラットな視点で物事をとらえる・・・常に心掛けたいのもです。
Witcher3のマドンナたち(3)
<ヴェンガーバーグのイェネファー>
はい、参りました。姐さん、やっぱり綺麗だわ。
こっちは短めのサブクエのキャラクターに過ぎないし、片や本編マドンナだもんね~、かなう訳ない。
[アンナ・ヘンリエッタ公爵の「お忍びの衣装」で対抗]
艶やかだし、表情も可愛くて・・。(ツンデレだけどネ)
実力派・田中敦子さんの声もドハマりで、ケイト・ベッキンセイルが演じてるのかと思っちゃった。
愛する者を救う為には手段を選ばぬ非情さと合理性、反面 シリに対する強い母性やゲラルトへの深く誠実な愛情を併せ持つ「出来る女」。
フィリパ・エイルハートが最も警戒するのも頷けます。(フィリパのキャラ、嫌いじゃないです)
原作小説で不変の愛を確かめ合っていた(?) 二人、
姐さんはスケリッジでゲラルトさんのお相手をしてくれます。というか、
スケリッジでのメインストーリーでは、ゲラルトさんはパシリ状態(笑)
ロマンス・サブクエの中では、最もロマンティックで美しい、感動の名シーン。
Witcher3のマドンナたち(2)
<トリス・メリゴールド>
マドンナ「イェネファー」姐さんのライバル、「トリス」女史。
ノヴィグラド・ステージでのマドンナでもあります。(ちょっとお肌が荒れ気味)
可愛さ全開、甘い声(逢沢ゆりかさん)に、可愛い仕草、
仲間の為に危険を冒して尽くす姿や、強い正義感と強力な魔法、
前作までのメインのヒロインだったというアドバンテージも手伝い、プレイヤーはどちらのマドンナを選ぶかホントに迷うところでしょうね。
[怒らせると、ホントに怖~い トリス姐さん]
ちなみにベルちゃんの衣装は「Witcher2-Triss」なのです。なかなかにナイスバディ。
Witcher2のムービーを少しだけ観ましたが、ゲームではどんなキャラクターで描かれてたんだろー。
「生死に関わる問題」ではトリス姐さんのドレスに対抗して、Witcher3で一番可愛いと思う[シャニちゃんの正装]で勝負!
ジュニアを探せ
Witcher3にはいけ好かない人物が何人か描かれていますが、シプリアン・ウィリーJrだけはどうにもこうにも生理的に受け付けません。
「見逃す/見逃さない」の選択肢がありますが、どうしても「1:死ね」に指が動いてしまう。命乞いされてるのに。。。
ゲラルトはシリの事で「許せん」と言いますが、私は女の子たちをこんな理由でこんな風に扱っているこの男の言動に、体中からメラメラと怒りが込み上げて来ます。
そして、この可哀想な彼女たちの痛ましい遺体を、せめてベッドに横たえてあげるようなシーン、どうしてないの !?
いくら彼女たちの周りをウロウロしても、「E:調べる」は出てきません。。。
生者/死者に対する想い・文化は、日本人とポーランドの人では少し違うのかなぁ・・
ビッグ4なら、やっぱりべドラム推しです。彼がノヴィグラドを治めたら、偏見や差別の比較的少ない、庶民の住み良い街になりそうな気がします。
[店の外からプリシラの歌声に耳を傾けるベドラム]
物乞いやハーフリング、魔術師らに慕われているのは、彼が偏見のない懐の深い人間である事の証であるように思います。
ディクストラも嫌いじゃなかったんですけど、対峙することになってしまうのは残念です。
戦争がもたらす悲劇(2)
<再びクルックバック湿原へ/ヴェレン>
序盤のメインストーリーの核となっている、「血まみれ男爵~」と「森の貴婦人たち~」の流れのクエストをクリアすると、ヴェレンでの本編の仕上げのような、サイドクエスト「再びクルックバック湿原へ」が発生します。
途中、囁きの丘の魔物「木の心臓」にどう対処するかによって、男爵、アンナさん、クルックバック湿原の孤児たち、ダウンウォレンの村人たちなど、多くの人々の運命が左右されます。
そして結末にハッピーエンドはなく、ゲラルトには全ての人々を幸せにする事は出来ません。(鬱になりそう・・・。世の中というもの、実際そうなんだろうけど。。)
クロウパーチへ寄ってみると・・・
もう、どうしようもないです、人間という生き物は。。
悪しき業(ごう)がその顔をのぞかせないよう、安全で安心出来る世の中であり続けないと。。。
[Tips] (書物「全てを知る魔女」より)
囁きの丘の魔物「木の心臓」は、どうやら「森の貴婦人たち」の母親だったようです。
やはり退治するしかなかったようなのですが。。。